時の輪廻 第3章 11話 シンクロニシティ 【時の輪廻】 「いたっ」 葵はハッとして目を開けた。後頭部を座席に思い切りぶつけたようだ。葵は後頭部を押さえた。はぁはぁと荒い息遣いで身体が上下に揺れる。通路を挟んだ座席に座る恰幅のいいおじさんが、葵を見て驚いた表情をしていた。 直後アラーム音が鳴り... 2020.09.01 時の輪廻