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時の輪廻

第3章 11話 シンクロニシティ 【時の輪廻】

「いたっ」  葵はハッとして目を開けた。後頭部を座席に思い切りぶつけたようだ。葵は後頭部を押さえた。はぁはぁと荒い息遣いで身体が上下に揺れる。通路を挟んだ座席に座る恰幅のいいおじさんが、葵を見て驚いた表情をしていた。  直後アラーム音が鳴り...
時の輪廻

第3章 10話 夢の目覚め 【時の輪廻】

スマホのアラームの音で葵は目が覚めた。  長い間、夢を見ていたのだろうか。  ドアのない真っ白な空間に座り、何年も、何10年も、時間の感覚がなくなるくらい、ただひたすら何かをじっと待っていたような気がした。それが何なのか、何も思い出せなかっ...
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