時の輪廻 第3章 12話 確信に変わるとき 【時の輪廻】 スマホのアラームの音で葵は目が覚めた。車内に響き渡るその音を慌てて止めた。しばらくすると新幹線は東京駅のホームに着いた。葵は腕時計を見ると12時ジャストを指していた。 葵は体を前のめりにして、辺りを見渡した。 「新幹線の中……」 通路... 2020.09.03 時の輪廻