スポンサーリンク
時の輪廻

第5章 43話 目覚め 【時の輪廻 】

目が覚めると雑居ビルの屋上にいた。透哉は警備員に注意され、雑居ビルを後にする。元居た世界に戻ったことを確信すると、透哉は自宅へと帰宅する。
時の輪廻

第4章 14話 葵の声 【時の輪廻】

「ちょっと! 聞いてる?」  透哉の耳に甲高い声が届く。  誰かが俺を呼んでいる。  聞き覚えのある声だ。 「寝てるの!? 透哉ー!」  透哉はハッとして突っ伏していた頭を起こした。  透哉は辺りを見渡す。アイドルのポスターが壁に貼ってある...
時の輪廻

第3章 13話 タイムループ 【時の輪廻】

スマホのアラームの音で葵は目が覚めた。単調なリズムで鳴るアラーム音は既に4回目だった。葵は車内に響き渡るその音をそっと止めた。そのまま手提げバッグに閉まった。 ……夢じゃない  葵はこれが現実の繰り返しなんじゃないかと思った。葵は3回も経験...
時の輪廻

第3章 12話 確信に変わるとき 【時の輪廻】

スマホのアラームの音で葵は目が覚めた。車内に響き渡るその音を慌てて止めた。しばらくすると新幹線は東京駅のホームに着いた。葵は腕時計を見ると12時ジャストを指していた。  葵は体を前のめりにして、辺りを見渡した。  「新幹線の中……」  通路...
時の輪廻

第3章 11話 シンクロニシティ 【時の輪廻】

「いたっ」  葵はハッとして目を開けた。後頭部を座席に思い切りぶつけたようだ。葵は後頭部を押さえた。はぁはぁと荒い息遣いで身体が上下に揺れる。通路を挟んだ座席に座る恰幅のいいおじさんが、葵を見て驚いた表情をしていた。  直後アラーム音が鳴り...
時の輪廻

第3章 10話 夢の目覚め 【時の輪廻】

スマホのアラームの音で葵は目が覚めた。  長い間、夢を見ていたのだろうか。  ドアのない真っ白な空間に座り、何年も、何10年も、時間の感覚がなくなるくらい、ただひたすら何かをじっと待っていたような気がした。それが何なのか、何も思い出せなかっ...
時の輪廻

第2章 9話 なんで知ってるの? 【時の輪廻】

吉祥寺駅の中央改札口を出た所に、みどりの窓口がある。  透哉はみどりの窓口の前で退屈そうにスマホをいじっている。  14時を3分ほど過ぎた頃、絵理が透哉の前にあらわれた。  白いTシャツにカーキー色のショートパンツに黒いサンダルというラフな...
時の輪廻

第2章 8話 夢か現実か 【時の輪廻】

7月14日土曜日、蒸し蒸しする暑さの中、透哉は吉祥寺駅にいた。理由は日付を1日前に戻す必要がある。  退屈なホームルームが終わり校舎を出ると、身に覚えのある女の子がベンチに座っていた。絵理だった。どうやら昨日の件で透哉を待ち伏せていたのだろ...
時の輪廻

第2章 7話 ホームルーム 【時の輪廻】

「神木。神木。神木!」 「は、はい!」  透哉は勢いよく立ち上がった。  それを見たクラスメイト達からどっと笑い声が上がる。透哉は周りを見渡した。恥ずかしさのあまり、透哉の顔はみるみる紅潮していった。 「神木。あと少しで終わりなんだから集中...
時の輪廻

第1章 2話 戸惑いの朝 【時の輪廻】

身体がビクッとして目を大きく見開いた。透哉は上半身をガバッと起こした。 「はぁ! はぁ!」  悪い夢を見ていた時と同じように、胸がドキドキしている。落ち着けと言わんばかりに右手で胸を押さえ、透哉は目を瞑った。そのまま小さく深呼吸をした。  ...
スポンサーリンク