私はまた、電車の中で目を覚ました。何度目だろうか。いや、何10回、いや、何100回と繰り返している。馬鹿馬鹿しくていちいち数えるのも止めた。
私に、いや、私を含めた周りで起きている説明が出来ない現象。私のこの繰り返す1日には、何か意味があるのだろうか。
あの日、一度だけ、皆で会うことが出来た。それも昔のように感じる。詩穂って人はこの現象から抜け出す何かを知っているような感じだった。でも、結局ダメだった。
それから私と景は限られた時間で他の条件について、探して回ったけど、何も成果はなかった。
この世界は何なのだろうか。透哉君のいる世界とは違う世界なのだろうか。それとも、私が違う行動をすることで、世界が変わってしまっているのだろうか。
透哉君達は、何か必ず打開策を見つけてくるはず。
私は信じる。透哉君は必ずまた来てくれると。
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